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“デザイン”の懐の深さ

「自分と同じ思い」に出会えた、感動と衝撃のプレゼン現場

星野後藤さんとのセッションで生まれた“上履き入れ”。想像以上のバッグができたことに、とても満足しています。ありがとうございました。
後藤こちらこそ、ありがとうございました。星野さんとのセッションはとても楽しかったですし、いろいろ新しい発見もあって、「プロセスから形を作る」ことの大切さや面白さを改めて感じた、気付きのセッションでもありました。
星野そもそも、このプロダクト、僕がオリジナルバッグを作ってほしいと相談したことから始まったんですよね。
後藤星野さんから相談されて、すごくうれしくて、すぐにお話を受けました。
星野うれしかったと言われると、僕もうれしいです(笑)。でも、何故?
後藤星野さんに初めてお目にかかったのは、プレゼンの場だったんですが、そのとき星野さんのプレゼンを聞いて、姿を見て、衝撃を受けました。
星野個性的なファッションはしていなかったと思いますけど……。
後藤ファッションではなく、デザインへの思いに衝撃を受けたんです。「僕と同じだ!」と。格好良さを追求しているデザインが “意味のある形”であること、デザイナーの思いとエンドユーザーへの思いが込められていることなど、プロセスが伝わるプレゼンでした。そんな星野さんの姿とプレゼンしていたポスターのデザインは、僕が常に考えていることと同じものを表現していると、とてつもなく衝撃的で感動的だったんです。
星野初めての出会いでそこまで感じてもらえるなんて……。ちょっと照れるなぁ。でも、僕も後藤さんの第一印象は衝撃でしたよ。
後藤それは、ファッション的に……ですよね?
星野そう。さすがにプレゼン現場ではなかったけれど、その後ふたりで会ったとき、お互い挨拶代わりとでも言うように、エッジの効いたファッションだったでしょう?
後藤確かに。
星野でも、その前に後藤さんのプロダクトが面白いなと感じていました。ですからファッションを見て「ああ、僕と一緒だ」と、後藤さんの持っている思考が想像できたので、ある意味衝撃的でした。