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個のデザイン力が、チームになることで
さらに輝くこと証明するアイテムに

星野今回のポイントは上履き入れという普遍的なデザインを踏襲しつつ、全く新しい上履き入れを作ることにありました。さらに、difottとテクイジデザインのセッションから生まれた商品であることが、見た目で分かるようにもしたかったんです。だから布地選びも非常に重要でした。僕の中にあるdifottさんのバッグのイメージは、黒い帆布と白いファスナー。そこは絶対外せないと思いました。
後藤黒の帆布をメインの素材にしたいと言われて、僕もテクイジさんのイメージカラーやアイテムを生かしたいと思ったんですよね。黒がベースなら、効かせ色は赤、そしてどこかに革を使うこと。ですから、テクイジさんとdifottのセッションならば、ベースの布地やトリミングのテープなどの素材は、浜松のモノを使うべきだと思い、今回、「古橋織布」さんで布地選びをすることにしたんです。
星野テキスタイルデザイナーの濱田さんは、なかなか面白い思考を持った女性でしたね。興味をそそる布地がたくさんありすぎて、不覚にも迷いました(笑)。
後藤小さな織物工場が、世界のファッションデザイナーに愛される布地を作っているなんて、知らない人の方が多いと思います。この上履き入れを機会に、小さくても実力とパワーのある繊維業界の力を知ってもらいたいという思いもありました。
星野納得のいく良い布地が見つかったと思います。このプロジェクトのサブストーリーとして、濵田さんとの対談も予定しているんですよ。
後藤それは素晴らしいですね。知られざるデザイン力があることを、ぜひ広めてください!
星野ああ、そうか!「Coffee and Session」には、そういう方向での発信力もあるんですね。新しい発見です。ありがとうございます!
後藤星野さんの想像力を超えることができて、うれしいです(笑)。

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