香りで心理カウンセリング?!

基本(ベース)の香りで内面まで丸裸。

星野僕のベースの香りは、どんなプロセスでつくっていったんですか?
沙里   魅力的な人と出会ったときは、いつも「こんな香りを聞かせたい」と想像しちゃうんです。星野さんも最初に出会ったとき、そう思いました(笑)。ですから今回オリジナルフレグランスのオーダーをいただいてから、ベースの香りをつくるのも、フィニッシュを想像するのも、本当に楽しくて!
星野楽しんでいただけて光栄です(笑)。
沙里最初の印象は、そのスタイリッシュでカッコイイ外見がかなり個性的で、とてもインパクトがありました。まさにテクイジデザインのイメージカラーの赤と黒。ですから、ブラックペッパーとジェニパー(檜科の実)といった強い香りで表現しました。特にジェニパーは、種がないと何も生まれないというイメージがあって、0(ゼロ)から発想する力を持っている人とか、人が集まってきて0が10になるという人としての魅力や吸引力といった部分を表現したくて加えました。グイグイいく男性的な部分を一番強く出してみました。
星野なるほど。でも、そのインパクトのある香りが、少しずつやわらかく変化してきたような……。
沙里はい。ここから徐々に星野さんの内面に移っていくイメージです。柚子とベルガモットの親しみやすいシトラスの香りで馴染んでいって、最後にぐっと内面を覗くと、カッコよくてスタイリッシュな外見の中に隠された優しさがある。そういう部分も見せたいなと思って、ジャスミンとイランイランのフラワー系の甘い香りで、星野さんの優しい部分を表現しました。そこに少しだけ、私の好きな黒文字っていう木の個性的なエッセンスも入れてみました。
星野“見透かされてる”感がハンパない!