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自己肯定が人を輝かせる
表現者はミステリアスであることが条件?!
星野 仙人と話をしているような気がしてきました(笑)。辻野さんは悩みがないんじゃないかと。 辻野 悩みとまではいきませんが、課題はあります。つい話が長くなってしまうんですよ。伝えようと熱くなりすぎてしまう。星野さんは? 星野 僕の悩みはですね・・・、闇がないこと。根暗な部分が無いんですよ。
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よく言われるんです、見た目に反して意外と健全だっていうような意味のことを。 辻野 それはそれで、ギャップがあって良いのでは? 星野 そうなのでしょうが……。僕の職業は商業デザイナーであってアーティストではありあせん。けれど、表現するというカテゴリーでは同じです。アーティストたちは自分の中の闇の部分を表現することで、作品を生み出しているように感じるんです。闇がある程おもしろいものを作る。彼らは自ら発したものが作品になっているけれど、自分にはどうも闇が見当たらないから表現できる素がない。自ら発することができていないのではないかと。そもそもデザインの仕事ってクライアントさんから課題をもらいますからね。自分を表現する場ではないんだけど・・・。 辻野 星野さんはファッションを通して、デザイナーという自分を表現していると思いますし、そもそも、会社を経営していることが表現していることになっていると思います。
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