星野 辻野さんに言われると、そうかな、と思ってしまう。発する言葉に説得力がありますよね。ちょっとこの機会に、もうひとつ相談してもいいですか?辻野さんはサラリーマン時代、人事を担当していたことがあったそうですが、面接で採用するかどうか迷ったとき、最終的に何で判断していましたか?
辻野 モテるかどうか、ですね。
星野 ええっ?!本当ですか?
辻野 軽いと思いますよね(笑)。ですが、本質は意外と単純だったりするものです。モテるということは、人として魅力があるからですし、コミュニケーション能力も高いということだと、私は思っています。
星野 なるほど。やっぱり説得力がありますね。
辻野 もうひとつ言うと、モテる人は自己肯定できている人でもあります。自分はこうだと発信して、周りがそれを感じ取る。輝いて見えるから、惹かれるんです。自ら発している気に、みんなが惹き付けられる、ということです。

 星野 気!まさかここにつながるなんて!
辻野 気になる、気を引く、気が強い。全部、気です。
星野 普段から使っている言葉の中に、こんなにもたくさんあったなんて。知らないうちに、気を感じていたんですね。
辻野 ちなみに、星野さんはモテますよね?見た目そのまま、自己肯定できていて、自らを発信している。つまり、気を発信している人=モテる人。けれど星野さんの魅力はもうひとつあって、周りに合わせることもできる。普通、周りに合わせるタイプの人は、相手の気に引っ張られているので、自分の気を吸い取られる感じで合わせている。だから疲れる。でも星野さんはちょっと違う。気をいろんなカタチにして、合わせてあげられるという感じ。水のような気を持っている人だなと感じます。そういうところにも、周りの人は惹かれるんでしょうね。
星野 すごい褒め言葉。ありがとうございます。ですが、表現者としてはやっぱり闇がほしい!
辻野 確かに、セクシーな大人としては闇があった方が良いですよね(笑)。ミステリアスな感じがしますし、魅力的。
星野 ミステリアスで魅力的。自分の中の闇を探してみたいと思います(笑)。