が基本にあります。例えば、甘いものを食べてしまったと後悔したり、我慢したりするよりも、食べ過ぎないようにすれば良いというように。我慢してストレスを感じてしまったら長続きしないので、ルーティンもつくれない。心が健康であることが一番です。 星野 とてもシンプルですよね。情報過多な現代、健康に良いと言われるものが溢れていて、どれを選べば良いのか、ときには真偽を見極める目さえ求められる。けれど食養生は、大切にする順番が決まっていて、余分なものがない。 辻野 その通りです。みなさん、とにかく健康に良いと言われる情報があれば試して、溢れかえる情報に右往左往されているように思います。けれど、食養生の根幹が分かれば、そういった枝葉の情報に惑わされることなく、正しいもの、自分に合ったものを取捨選択できるようになります。 星野 今、食養生とデザインの共通点を見つけてしまいました。デザインの世界でも同じようなことがありますね。例えば、クライアントさんが「ここを目立たせたいから、色を赤にしてください」と言ったとします。そうしたら大抵は、赤にしてしまいます。間違いではないのですが、このクライアントさんの要望は「目立たせたい」が根幹であって、「赤にしたい」ではないんです。根幹が分かっていれば、与えられた情報の見極めができるんです。 辻野 相手の言葉を心がどう受け止めるか、ということですね。 星野 ここで心が絡みますか!辻野さんと話していると、どんどんいろんなものが浄化されていく気がします。
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