と思います。今はプレーイングマネジャーという立場に移行しているので、移住しても仕事がやれているのだと思います。今後は会社の仕組みづくりをもっと整えて、理念を共有できる仲間を増やすことが必要です。その上で、治療活動の時間も確保していければ、食事療法士としてのライフスタイルを成熟させていけるでしょうね。 星野 辻野さんの生活は、人間の在り方は本来こうあることが自然なのだろうと感じることができます。自然の摂理に帰り、従うことが自然なのだと。地球上の生命は太陽が命の源。太陽に育まれたものを食べて生き、死とともに土に帰る。とてもシンプルな輪廻の中で、人は生かされているのですね。 辻野 それが分かる星野さんなら、移住は難しくありませんよ。今すぐでも。 星野 世の中のスピードが安曇野時間に変われば、今すぐにでも!! 辻野 それは、私が目指すところですね。そのためには、日本の食文化を変えること。もともとのカタチに戻すというより、日本古来の食文化をベースに、無理なく現代のスタイルに融合させていくというイメージです。食文化が変われば、食事の時間や家族の団らんが増えていく。おいしく食べるようになって心が豊かになる。そしてさらに、おいしい食事をつくるようになって、日々の食材選びにもっと目がいくようになる。そういう食文化がつくられていけば、時間の流れはスローになっていくと思います。 星野 僕も自分で、自分からスローな時間軸をつくる一歩として、食事の意識改革をしたいと思います。手始めに、昼食のパンを「五菜一穀」にならって、おにぎりに変えることから始めたいと思います。 辻野 一緒に安曇野で、安曇野時間を共有する日が来るのを、楽しみにしています。
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