どこに萌えポイントがあるかが大事。

自分が「いい」と思える写真だから、自信を持って押せる。

星野 谷本さんの写真を見せてもらったとき、特にスポーツの写真は選手やスポーツの魅力が溢れていて、カッコイイし愛を感じました。そこに愛があるかどうか、すごく大事だと思いませんか?
谷本 被写体への愛は、必須です!そうしないといい写真が撮れないと思っているので。自己満足かもしれませんけど、自分が「いいな」「好きだな」と思った写真じゃないとクライアントさんに押せないんです。けれど始めの頃は、オファーがあったシーンの写真と、分かりやすくて使いやすい写真だけを納品していたんです。でもそれじゃあ、私らしさが分かってもらえないし私にオファーをくださる意味がない、生き残っていけないなと思ったんです。なので最近は、納品する写真の中に、自分がいいと思う写真も混ぜて、密かに “押し” ています。
星野 自分が押してるものが採用されるということは、そのクライアントさんとはセンスが合うということ。うれしいですよね。自分がいいと思うものをもっと見せたいと思いますよね。
谷本 センスが合うかどうかって、やっぱり重要ですよね?!私はそのセンスが合うかどうかの部分を “萌え” ポイントと呼んでいます(笑)。その写真の中に自分が “萌え” るポイントがある写真が好きだし、押しの写真になります。クライアントさんだけじゃなく、写真を見た人たちが「この写