トライアスロンにチャレンジし続けるワケ

尊敬する人の思考に近づきたくて同じスポーツを選択

星野ところで、大村さんがトライアスロンを始めるきっかけは何でしたか?
大村プロローグ的なきっかけは、40歳の節目にタバコをやめたことです。
星野トライアスロンをやろうと思って禁煙をしたんですか?
大村禁煙しようと思ったときは、そこまでは考えていなかったですね。ただ、自分の区切りとして禁煙したという感じです。超ヘビースモーカーだったんですが、3週間であっさり禁煙に成功。医師の指導を受けてでしたが、あまりにスッパリやめられて、周囲も驚いていました。
星野スゴイですね。そこからトライアスロンを始めるに至った経緯は?
大村3つの要素があって、最終的にトライアスロンしかないなと思った、という感じです。まず、禁煙できたのは大いに良かったのですが、禁煙成功者がよく言う「ごはんがおいしく感じられるようになった」などといったメリットがまったく感じられなくて。それに健康診断ではオールAというくらい健康には問題がなかったので、何かメリットを感じたい!

と(笑)。スポーツを始めればメリットを感じられるかもしれないと思って、思い立った次の日にもともと趣味で乗っていたロードバイクを駆って、日本平の頂上を目指したんです。でも、あの坂を登り切ることができなくて。ここを登り切るようになりたいと思ったんですよね。
星野いや、あそこはかなりキツイでしょう。結構本気でやらないと、バイクじゃ登れないような気がします。
大村そうなんですよね。で、禁煙でメリットを感じるためにロードバイクというスポーツをして日本平の坂を上り切るという目標ができたわけです。それで良かったんですけど、同じ頃に、兼ねてから尊敬していた青山フラワーマーケットの社長さんとお話する機会を得て、その方がトライアスリートだと知りました。ここで新しく、トライアスロンというスポーツの選択肢が出てきた。最初聞いたときは「クレイジーだ!」と思いましたけど、その方のフローリストとしての、また経営者としての感覚が知りたかったので、トライアスロンをやれば近づけるんじゃないかと思ったんです。