ライフスタイルになるスポーツ
大村 ところで星野さん、レース中に心が折れそうなとき、何を考えています? 星野 本当にキツいときは、あとちょっと行けば水がかぶれる、栄養補給ができるとか……。ちょっと先にあるご褒美を糧にしていますね。 大村 あと、何も考えないっていうのもある(笑)。 星野 ありますねー。ランをやり始めたとき、練習のときなんかは、走りながらいろんなアイディアを整理していた時期があったんですけど、いつからか何も考えなくなっていたんです。 大村 僕もそうでした。最初はいろいろ考えるんですよね。でも考えなくなるときがきて、走ったり、レースしたあと、いろいろリセットできているのが結構気持ち良い。 星野 あと僕の場合、トライアスロンはビジネスの不安解消にもつながっている気がします。ビジネスで苦しいことや苦境に立たされることがあっても、トライアスロンのレースになぞらえて「これだけキツいことをやっているんだから大丈夫」というふうに考えられるようになったので。 大村 星野さんの言う通り、トライアスロンてビジネスとの共通部分が多いですよね。長期ビジョンを達成するために、途中のご褒美、つまり短期
|